
AI×価値観マッチング——2026年注目の婚活アプリ新機能まとめ
「スペックより相性」を重視する動きが、婚活アプリの世界で加速しています。年収や学歴といった数値で相手をふるいにかける時代は、すでに変わりつつあるのです。2026年のいま、各社が力を入れているのは。AIが「居心地の良さ」や「価値観のズレ」を分析してマッチング精度を高める機能です。
国内のマッチングアプリ市場規模は1,094億円(前年比7%増)にのぼる。競争が激化するなかで、各アプリが打ち出す差別化の軸は「AI活用」と「価値観マッチング」に集約されてきた。本記事では、2026年に登場・強化された主要機能を横断的に整理し、自分にあったアプリを選ぶヒントを届けます。
Omiai「マイベスト」——AIが「居心地」を学習して相手を提案

Omiai(オミアイ)が2026年に導入した「マイベスト」は。ユーザーの行動履歴をもとにAIが「居心地の良さ」を推定する機能です。単に「年齢が近い」「趣味が似ている」といった表面的な条件だけでなく、どんな相手とやりとりが長続きしたか。どんなプロフィールに「いいね」を送ったかを分析します。
そのうえで、ユーザー本人が「好きだと気づいていない傾向」まで読み取り、相手を提案してくれる。たとえば、自覚なく「穏やかな話し方の人」を好む傾向がある場合、AIがそれを検出して候補に反映するかたちです。
・いいねの送り方・メッセージのやりとりの長さ・閲覧時間などをもとに学習
・ユーザーが言語化していない「好みの傾向」を可視化
・使えば使うほど精度が上がる「育てるAI」の設計
・既存の条件検索とは別の切り口で候補を提示
この機能が注目される背景には、「条件でフィルターをかけすぎると出会えない」という婚活の構造的な問題があります。自分で設定した条件が、実際の「好き」と一致しないケースは珍しくないのです。AIが「本人の行動」から傾向を学ぶことで、思い込みによるチャンスロスを減らすねらいがあります。
Omiaiはもともと「真剣交際を前提とした出会い」を強みとするアプリです。そのブランドのうえにAI機能を重ねることで、「自分に合う人が見つかりやすい」という体験価値を高めようとしています。
利用者からは「自分では選ばないタイプの人を提案されて、実際に会ってみたら好きになった」という声も上がっているのです。AIによる「枠の外」の提案が、婚活の可能性を広げる事例として注目されているのです。
Pairs「マイタグ機能」——価値観の言語化で「なんとなく合う」を可視化

Pairs(ペアーズ)は2026年に「マイタグ機能」を強化した。マイタグとは、自分の性格や価値観・ライフスタイルをタグ(ラベル)で表現する仕組みです。「話し合いで解決派」「一人時間を大切にしたい」「休日は外派より家派」といった、数値化しにくいその人らしさを言葉で示せる。
マイタグのポイントは「スペックでは伝わらない部分」を補えることです。年収や学歴だけでは、日々の過ごし方や価値観の近さはわからません。マイタグを活用すると、プロフィールを読んだ段階で「なんとなく合いそう」という感覚を相手に持ってもらいやすくなるでしょう。
| カテゴリ | タグ例 | 伝えられること |
|---|---|---|
| 性格・気質 | 穏やか・マイペース・こだわり強め | 日常の雰囲気や接し方 |
| ライフスタイル | 朝型・一人時間重視・外食好き | 生活リズムや休日の過ごし方 |
| 恋愛・結婚観 | ゆっくり距離を縮めたい・話し合い重視 | 関係を築くスタンス |
| 将来の希望 | 子どもは2人ほしい・共働き希望 | 結婚後のビジョン |
2026年の強化により、AIがタグの組み合わせをもとに「価値観の相性スコア」を算出し。候補の表示順に反映する仕組みが加わった。単なる自己紹介の補足ではなく、マッチングそのものの精度を左右する要素になっています。
・正直に選ぶ:「よく見せよう」とせず、実際の自分に近いタグを選ぶ
・具体的なタグを優先:「明るい」より「外に出かけるより家でまったり派」のほうが相手の解像度が上がる
・マッチ後の会話のネタにする:「このタグ気になって」と話しかけやすくなる設計になっている
マイタグ機能は、婚活における「価値観の言語化」という課題に直接アプローチしているのです。「合う人に会いたいけど、どんな人が合うかうまく言葉にできない」という悩みを持つ利用者にとって。タグを選ぶ作業自体が自己理解のきっかけにもなるでしょう。
Pairsは国内最大規模のマッチングアプリとして知られ、累計会員数は数千万人規模です。その規模を活かしてAIが学習するデータ量も多く、価値観マッチングの精度という点で強みを発揮しやすい環境にあります。
恋庭(Koiniwa)——顔写真なし・ゲーム形式でマッチングする新感覚アプリ

「恋庭(Koiniwa)」は、これまでのマッチングアプリとはまったく異なるアプローチで注目を集めているのです。最大の特徴は、顔写真を最初に公開せず、ゲームを通じて相手と関係を深めていく仕組みです。
利用の流れはこうなっています。まず、アプリ内の仮想空間で「お庭」を持ち、そこに相手のキャラクターが訪ねてくるかたちで交流が始まる。一緒にミニゲームを楽しんだり、アイテムを贈り合ったりしながら親密度を高めていく。一定の親密度に達してはじめて、顔写真を公開するかどうかをお互いが判断できる設計です。
・顔写真を公開しないまま会話や交流が始まる
・ゲームを通じた「共同体験」で自然に距離が縮まる
・外見より「一緒にいて楽しいかどうか」を先に知れる
・写真公開はお互いの合意のもとで進むため、心理的な安心感が高い
この仕組みが刺さるのは、外見でふるいにかけられることに疲れた層や、写真を用意するのが苦手な層です。「いいね」がなかなかつかない経験が積み重なると、自己評価が下がり婚活への意欲も落ちやすい。恋庭は、そうした「見た目の壁」をいったん取り除くことで、気持ちが楽な状態で出会いを探せる環境を作っています。
ゲーム形式の交流は「会話のネタに困らない」という利点もあるのです。メッセージのやりとりだけでは何を話せばよいかわからず、会話が途切れてしまうことは珍しくないのです。共通の体験があることで、自然なコミュニケーションが生まれやすくなります。
一方で、恋庭は「ゲームを楽しめる層」に向いているアプリでもあるのです。真剣に婚活に取り組みたい人のなかには、ゲーム的な要素を楽しみにくい人もいるだろう。どんなアプリにも向き不向きはあり、自分の性格や求めるものに照らして選ぶことが大切です。
アプリの選択肢として、恋庭のような「非写真ファースト」の設計は、婚活アプリの多様化を示す象徴的な例といえます。2026年の婚活市場では、ひとつの形式に縛られない選択肢が増えているのです。
スペック検索から価値観マッチングへ——2026年の婚活アプリ比較
2026年の婚活アプリ市場を俯瞰すると、各社が取り組む方向性にある共通点が見えてきます。それは「スペック検索からの脱却」です。年収・身長・学歴といった数値検索は引き続き使われているが、それだけでは限界があることが広く認識されるようになった。
「マッチングアプリ白書2026」によると、国内のマッチングアプリ市場規模は1,094億円(前年比7%増)に達しています。競争が激しくなるなかで、各アプリは「出会える数」より「出会いの質」で差をつけようとしているのです。その主役が、AIと価値観マッチングの組み合わせです。
| アプリ名 | 2026年の注目機能 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Omiai | マイベスト(AI行動分析) | 自分の好みが言語化しにくい人 |
| Pairs | マイタグ強化(価値観スコア) | 性格や生活スタイルで相手を選びたい人 |
| 恋庭 | ゲーム形式・顔写真なしマッチング | 写真での評価が苦手・会話から始めたい人 |
それぞれの機能が解決しようとしている課題は異なります。Omiaiのマイベストは「自分でも気づいていない好みのパターン」を補う。Pairsのマイタグは「数値では伝わらない個性」を言語化します。恋庭は「外見の壁を取り除いた交流」を可能にするのです。
・自分の「弱点」を補えるか:写真が苦手なら恋庭、言語化が苦手ならOmiaiのAIに任せるという発想も有効
・求める「出会いの速度」は:ゲーム形式でじっくり関係を育てたいか、短期間でデートにこぎつけたいかで向くアプリが変わる
・使いやすいUIかどうか:機能がよくても使いにくければ継続できません。まず無料期間で試すことを勧める
「どのアプリが一番いいか」という問いに対する答えは、「自分に合うか」によって変わるのです。婚活の目的・性格・得意なコミュニケーションのスタイルに照らして選ぶことが、遠回りに見えて最短ルートです。
複数のアプリを同時に使う方法も、選択肢のひとつです。ただし、管理に手間がかかりすぎると疲弊しやすい。最初は1〜2本に絞り、自分との相性を確かめてから広げるやり方が現実的です。
2026年の婚活アプリは、ユーザーを単なる「条件の集合体」として扱うのではなく。個人の傾向や感覚を読み取ろうとしています。その方向性は、婚活そのものをもう少し人間的なものに変えていく可能性を持っているのです。
まとめ
2026年の婚活アプリ市場(規模1,094億円・前年比7%増)では、AIと価値観マッチングが主役になっています。Omiaiの「マイベスト」はユーザーの行動履歴からAIが「居心地の良さ」を学習して相手を提案するのです。Pairsの「マイタグ機能」は、数値化しにくい性格や価値観をタグで表現し、AIが相性スコアに反映する仕組みです。恋庭は顔写真なし・ゲーム形式という新しいアプローチで「外見の壁」を取り除く。スペック検索から価値観マッチングへのシフトは、婚活の質を上げる動きとして定着しつつあります。自分の弱点を補える機能、求める出会いのスピード、使いやすさの3点を軸に、自分に合うアプリを選ぼう。
出典
- みんなのマッチングアプリ「2026年最新マッチングアプリ比較記事」https://www.mwed.jp/matchapp/55/
- aimatch「2026年最新マッチングアプリ比較記事」
- PR TIMES「マッチングアプリ白書2026」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000133026.html