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婚活で年収はどれくらい必要か
「年収がないと婚活できない」と感じている人は少なくありません。しかし、データを見ると実態は異なります。国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、男性の平均給与は563万円です。一方、20代男性の平均は約346万円、30代前半でも約440万円にとどまります。婚活市場で「年収500万円以上」を条件にすると、該当するのは男性全体の上位2割程度です。条件を数字だけで判断すると、出会いの機会を大幅に狭めてしまいます。


女性が男性に求める年収の実態
明治安田生命「いい夫婦の日に関するアンケート2024」では、女性が結婚相手に希望する年収として「400万円以上」が最多回答でした。注目すべきは、「年収より安定性・将来性を重視する」と答えた女性が約6割に達している点です。数字より、将来への計画性やキャリアへの姿勢が重視される傾向にあります。
国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査2021」でも、独身者が結婚しない理由の上位に「経済的な余裕がない」が挙がっています。ただし、これは年収の絶対値の問題ではなく、将来への不安から来る心理的な障壁であると指摘されています。

年収以外で結婚生活を左右する3つの要素

1. 金銭管理の習慣
年収が高くても、支出管理ができなければ家計は安定しません。リクルートブライダル総研「恋愛・結婚調査2024」によると、離婚理由の上位に「金銭感覚の不一致」が挙がっています。共働き世帯が増えた現在、二人でお金を管理できる仕組みを作れるかどうかが、生活の安定に直結します。
2. 将来への計画性
内閣府「少子化社会対策白書2025」では、子育てにかかる費用として教育費だけで約1,000万円(大学卒業まで)を示しています。「子育て費用をどう準備するか」「老後資金はどう積み立てるか」を一緒に話し合える相手かどうかが、長期的な生活設計の鍵になります。NISAや保険の活用に対する意識も、パートナー選びの判断材料になります。
3. 価値観の一致
「お金をどう使うか」の価値観がずれていると、年収が高くても摩擦が生じやすくなります。節約志向と消費志向のカップルは、日常的な小さな判断のたびに衝突が起きる傾向があります。婚活の段階でお金の使い方について話し合える相手かどうかを確認することが大切です。
経済力に不安がある人が今すぐできる行動

- スキルアップ・資格取得:ITスキルや業界資格の習得で年収増加を狙います。厚生労働省「教育訓練給付制度」を活用すると費用の一部が補助されます。
- 共働き前提で婚活する:総務省「労働力調査2023」によると、共働き世帯は全体の約7割を占めます。二人の収入で生活を設計する視点を持つと、年収の絶対額にとらわれにくくなります。
- 節約・貯蓄の実績を示す:現在の年収が低くても、毎月の貯蓄習慣や家計管理の実績は、信頼性の高い強みになります。
- 正社員・公務員の安定性を強みにする:現時点の年収より「将来の安定性」を前面に伝えることで、婚活での評価が変わります。

経済力のある女性の婚活

総務省「労働力調査2023」によると、共働き世帯は全体の約7割に達しています。女性が経済力を持つことは今や標準的な状況です。年収の高い女性が「高望み」と言われた時代は終わり、むしろ「家事・育児の分担を対等に担える相手かどうか」を重視する傾向が強まっています。
内閣府「男女共同参画白書2025」によると、女性の管理職比率や平均収入は上昇傾向にあります。キャリアと家庭を両立するためには、家庭内の役割分担についてパートナーと事前に合意しておくことが不可欠です。
婚活で「お金の話」をどう切り出すか
データの上では「年収より価値観」と分かっていても、実際の婚活の場でお金の話を持ち出すのは勇気がいるものです。切り出し方には順序があります。
話すタイミングは「真剣交際の前」が基本
初対面でいきなり年収や貯蓄額を聞くと、「条件で選んでいる」という印象を与えてしまいます。一方で、結婚を前提とした交際に進む段階では、生活設計の話は避けて通れません。「真剣交際に進む前」を目安に、お互いの働き方や暮らしのイメージといった話題から自然に入るのがおすすめです。
金額ではなく「使い方・考え方」から聞く
「年収はいくらですか」と聞く代わりに、「お金の使い方で大事にしていることはありますか」「将来のためにどんな備えをしていますか」と聞いてみてください。相手の金銭感覚と価値観が同時に見えてきます。金額は転職や昇進で変わりますが、考え方は簡単には変わりません。さらに、こうした質問に誠実に答えてくれるかどうか自体が、相手を見極める材料になります。
自分の状況は「正直に、計画とセットで」伝える
収入に自信がなくても、隠したり盛ったりするのは逆効果です。「今はこういう状況だが、こういう計画で動いている」と、現状と計画をセットで話すことで、誠実さと計画性の両方が伝わります。前の章で紹介したとおり、多くの女性が重視しているのは金額そのものより安定性と将来性です。
よくある質問
Q. プロフィールの年収欄は正直に書くべき?
正直に書くべきです。結婚相談所では収入証明の提出が求められるため、盛った数字は必ず矛盾が出ます。マッチングアプリでも、交際が深まれば自然と分かることです。最初に小さな嘘があると、他の情報まで疑われてしまいます。
Q. 奨学金やローンの返済は伝えるべき?
真剣交際に進む段階で伝えるのが誠実です。金額と返済計画をセットで説明できれば、マイナス材料どころか、計画性を示す証拠になります。結婚後に発覚するのが最も信頼を損なうパターンです。
Q. 相手の年収を条件にするのは間違い?
条件にすること自体は自然なことです。ただし「最低ライン」を高く設定しすぎると、出会いの母数が大きく減ります。共働きが7割を占める今、「相手の年収」単独ではなく「二人の世帯収入」で生活を考える視点を持つと、選択肢は大きく広がります。
まとめ:経済力より「お金の使い方」を見る

経済力は婚活の判断材料のひとつですが、それだけが結婚の成否を決めるわけではありません。年収の数字より、金銭管理の習慣・将来への計画性・価値観の一致が、長期的な結婚生活の満足度を高めます。自分の現状を正直に伝えながら、二人で生活を設計できる相手を探すことが、現実的な婚活の進め方です。

出典:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」/明治安田生命「いい夫婦の日に関するアンケート2024」/リクルートブライダル総研「恋愛・結婚調査2024」/総務省「労働力調査2023」/内閣府「少子化社会対策白書2025」/内閣府「男女共同参画白書2025」/国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査2021」/厚生労働省「教育訓練給付制度」
最終更新:2026年7月
